こんにちは。
キキです。
これから何回かに分けて、有責配偶者からの調停について書いていきます。
『不倫しておいてあり得ないでしょ!』と思いますが、有責配偶者が調停を起こすことはそこそこあることみたいです。
調停なんて初めてで怖い・・という気持ちは私も同じでした。人生で一番怖くて、不安で、逃げたかったのを覚えています。両親にも友人にも、誰にも言えないまま行きました。人生から一日だけ消せるなら、あの調停の朝は消したい候補上位です。
でも調停がどんなものか正しく知って対応すれば、怖いものではなかったと今になって思います。今回は有責配偶者の夫から調停を申し立てられた私の体験をお話したいと思います。
有責配偶者からの調停
通知
まずは調停の通知から書きたいと思います。
調停がどうやって始まるのかと言うと、家庭裁判所からの封筒で通知が届きます。これはピンポーンと来る手渡しの郵便ではなく、ポストにさらっと入れられていました。
見ただけで卒倒しそうになりますが、無視せず必ず中を確認する必要があります。
私は通知が届いた時にはPTSDの症状もかなり酷い時で、調停を経験している知人と一緒に開封しました。どなたか一緒に開封して下さる方などがいると、少し落ち着けるかも知れません。
通知書類の中身
中には以下の書類が入っていました。異なる場合もあるかもしれませんので参考程度にしてください。
・期日通知書
・家事調停事件の当事者のみなさんへ
・家庭裁判所へ提出する書面について
・夫が提出した調停申立書の写し
・「申立ての趣旨」についての意見
・連絡先等の届出書
一つずつ少し詳しく説明していきます。
期日通知書
調停の日にちと時間、家庭裁判所のどこに行けば良いか場所が書いてあります。
また担当の書記官のお名前が書かれています。馴染みがないので身構えてしまいますが、書記官とは裁判所の事務をされている職員の方です。なんとなく怖いイメージですが、まったくそんなことはないです。
家事調停事件の当事者のみなさんへ
事件・・・と思ってしまいますが、そういう呼び方です。
この書類には以下のようなことが書かれています。
・調停というのは、双方からお話を聞く場所です。
・調停員は2人(以上)います。
・提出書類があるので出して下さい。
提出書類の提出期限も書いてあるので期日を確認しておくと良いと思います。
家庭裁判所に提出する書面について
家庭裁判所に書類を出す時にその書類が相手方に見られる可能性があることや、見られたくない場合にどのようにすれば良いかなどについての説明です。正直、目を通して内容を理解する余裕がなかったです。
夫が提出した調停申立書の写し
これが一番見たくないものかもしれないです。
私の場合には家で事前に夫が『こんなの出したよぉ』と見せてくれていたのですが・・(謎)モラ夫が興奮状態で好き勝手書いているので気持ちがざわつきます。見たくない場合にはスルーしておけば良いです。別に読む必要はありません。
「申立ての趣旨」についての意見
事前にこちらの意見を確認する書類です。夫は調停を申立てているけど妻はどうなのか、調停員さんが予め知っておくことで、調停の方向性を把握しておくためのものであると想像します。
私が出した様式のものは選択式で、以下の3項目にチェックを入れるものでした。
・離婚について 同意・反対・未定 の3択
・財産分与について する・しない・未定 の3択
・年金分割について 応じる・応じない・未定 の3択
それぞれについて意見を書ける欄も少しありました。
私は『離婚はしない、財産分与と年金については未定』を選びました。
ただでさえ不倫をされた上に有責夫からの調停をされているのに、財産分与や年金について『今考えるの?!先に不倫の解決じゃない?』という方が多いかと想像します。自分の気持ちに正直にチェックを入れれば大丈夫です。
調停の場では、自分の『別れるつもりはない』という意志と、どういう経緯でこうなっているのか(不倫のこと)をお話しすれば、実際には財産とか年金の話には一切ならなかったので、この欄は “未定” で充分なのではと私は感じました。
3項目のチェック欄のあとその他希望について書くスペースも設けられていました。
私はその他希望欄に、
・夫が不倫をしたこと
・簡単にその経緯
・自分の体調がすぐれないこと
などを目一杯書きました。書きながら、こんなところに書いて意味があるかな・・?と不安でもあったのですが、実際に調停に行った時調停員さんがこの欄に書いてあることを事前にきちんと読んでくれていたと知りました。書いてよかったし、書いた意味もあったと後から感じました。
連絡先等の届出書
裁判所からのお手紙を今後どこで受け取りたいか住所を書くようになっています。またその住所を相手に知られて良いかのチェック欄がありました。うちの場合は同居なのであまり意味はなかったです。あとは携帯などの連絡先を書くところがありました。
その他の提出書類
家事調停事件の当事者のみなさんへという書類に、財産分与などのために必要な書類(不動産登記事項証明書・預貯金通帳写し・住宅ローン残高資料、自動車検査証、生命保険等の証券写し、など)があれば出すように書かれていました。
私は預貯金通帳の写し(と言っても、今は通帳がないのでネットバンクの画面のスクショを印刷したもの)を出しました。
財産は半分になる、なんていう浅い知識を持っていたので、この額もなるべく引き出して少なくしておいた方が良いかな?なんて思いかけたのですが、調停の場では結局話題にもなりませんでした。
事前提出の方法について
事前提出は郵送でも持参でも良いと書かれていました。持って行った方が丁寧かな?なんていちいち悩んだのですが、時間もなく結局郵送で提出しました。郵送は書記官宛てで送付状を付けました。
書記官宛に郵便を出すのも初めてだったので、
『益々ご清祥のこととお慶び申し上げるのか・・?』というのもまた悩みました。(・・悩みすぎの悪い例です。)
調停通知がきたら。まとめ
以上が通知に入っている書類です。まったく同じではないと思いますが、参考程度にして下さい。
大変な中だとは思いますが、中身は確認し、必要な書類を期日までに提出するようにすること。それから、書類は自分の気持ちに嘘をつかずに書くことが大切です。
初めて受け取った時はものすごく怖かったのですが、今数年して振り返ると怖いものではなかったなと冷静に見られます。
書類の提出が終わると、調停が始まります。この書類提出からからすべて終わるまでにはまだ2ヶ月くらいはあると思います。(うちはもっとありました。)なのでここで心折れずに、書類の提出を終えたあとは、まだ法的に有効な不倫の証拠を持っていないのであれば、今からでも取ると良いです。
調停員さんに『夫が不倫をしています』という時の強い裏付けになりますし、調停の期間にも不倫をしているとしたらさらにイメージが悪いですからね。可能であれば検討してみると良いです。
\まずは証拠/
次回はいよいよ調停一回目です。